■ポゼッションはしていたが…
もちろん、サッカーに正解はない。湘南としても、今シーズンのスタイルが決して目指した戦い方だったとは思えない。徳島には目指すスタイルがあり、「良いサッカー」と評されるのかもしれないが、プロの世界で絶対的に求められる結果を残せなかったことに変わりはないのだ。
「ボールを保持するという自分たちの良さを多くの試合で出しながら、拮抗した試合をすることができたと思う。その中で決め切ることがなかなかできずに、逆に相手に得点を奪われそのまま敗れることが多かったという印象」。シーズンを振り返ったダニエル・ポヤトス監督の分析は、皮肉なことにあまりにも的確だった。
ただし、本当の答えはまだ出ていない。今後次第で、この2021年の意味は、大きく変わることもある。