■下位との対戦成績は五分だが…
16位でJ1残留を果たした湘南ベルマーレとの差は、わずかに勝ち点1だった。ほんの少しの差だが、その数字をひも解いていくと、違いがまざまざと表れてくる。
星取表に目を移す。最後まで残留を争った14位の清水エスパルス以下の順位のチームとの対戦は、ほぼ変わらないと言っていい。違いが出てくるのは、中位以上との対戦だ。このゾーンで目立つのが、湘南の引き分けの多さだ。徳島、湘南ともに勝っている試合はあるものの、湘南が落としていないゲームが目立ってくる。
さらには、上位との対戦だ。徳島は、トップ3との対戦で1分5敗。対して湘南は、3分3敗である。この小さな差が、最後には湘南と徳島の間に世界を分かつラインを引くことになった。
さらに言えば、中位との対戦での「惜敗の積み重ね」も大きく響いている。例えば、最終的に10位となった北海道コンサドーレ札幌との対戦だ。湘南は2分だが、徳島は2試合ともに1点差で敗れている。こうした積み重ねが、最後には湘南との得失点差16という違いにつながった。両チームとも最終節に同じ勝ち点36で突入していたが、徳島が不利だったのはこの数字のためである。