■三笘とメッシのドリブルに共通すること
また、「ゴール前では常に２つの選択肢を持っている」ことも大きな武器とのこと。
「抜き切らずにファーサイドもしくはニアサイドのどちらにもシュートが打てるし、対面のＤＦをかわしてクロスを上げることもできる。ＤＦにとっては、ドリブル突破、シュート、そしてパスのどれを選択するかギリギリまで分からないので恐怖でしょうね」
加えて、桜井さんによると、三笘のドリブルには世界最高のフットボーラーとのある“共通点”が存在するという。
「これはメッシにも言えることですが、トップスピードに乗った状態でもタッチにミスがほとんどなく、自分の頭の中でイメージしたドリブルをそのまま表現できているんです。これはドリブルをする上で１番難しいことですね」
と、“宇宙人”とも称されることもあるアルゼンチン代表ＦＷの名前を挙げてその凄みを語ってくれた。
桜井さんがメッシに通ずると語った三笘のドリブルの特徴は、今夏行なわれた東京五輪のＵ－２３メキシコ代表との３位決定戦でも表れていた。三笘は途中出場すると、トップスピードに乗ったまま正確にボールをコントロールして相手の守備組織を何度も破壊。７８分にはペナルティエリア内で右足のキックフェイントで相手２人を置き去りにして縦に突破し、最後は左足でゴールを決めて世界中にその名を知らしめた。
