【J1残留失敗】徳島、J2降格決定!最終節で逆説的にわかった「徳島の特長」【徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島】「徳島“よいチーム”として戦い抜いたプライド、限界でも消えなかった帰属意識」(1)の画像
×印を出す岩尾憲。苦しい状況でチームを通常運行させようとし続けた。 撮影:原壮史
徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島 20211204

【明治安田J1リーグ 第38節 徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島 2021年12月4日 14:03キックオフ】

 勝利して清水が敗れるか、湘南ベルマーレよりも上の結果を出すか、という残留条件だった徳島は、ここ数試合で結果を出せたのと同じように、序盤は様子見から入ろうとしていた。

 FC東京戦でも湘南ベルマーレ戦でも、徳島は特に藤田譲瑠チマ鈴木徳真のところに対して相手がどう食いついてくるのか、そしてその結果どういうスペースができるのか、ということを整理してから試合を優位に進めるようになっていた。

見ていてわかりやすいのは、序盤は藤田がなかなかボールを持たない。それが様子見の時間なのだろう。

フリーキックで指示を出す岩尾 徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島(20211204)撮影/原壮史

 守備から入ってくる相手に対して効果抜群だった様子見だったが、この日の広島は積極的だった。コイントスで陣地が変わり風上に立つとどんどん仕掛け、9分、11分と立て続けにゴールが決まった。

 様子見をさせてもらえなかった徳島は、攻撃に出るしかなくなったものの、まだ整理がついておらず上手くいかない。

PHOTO GALLERY 徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島 20211204
  1. 1
  2. 2
  3. 3