【プレミア分析】マンチェスター・ユナイテッド「稀代のスーパースター」は「クリスティアーノ・ロナウドのまま」でいられるのか?【マンU対チェルシー「監督交代」での未来予想図】(2)の画像
クリスティアーノ・ロナウドは64分にジェイドン・サンチョと交代出場 写真:AP/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッド 2021年11月28日(日本時間25:30キックオフ)】

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 リードを得たユナイテッドがどう逃げ切りを図るのか、ということが焦点となったが、特に大きな変更がないまま前半途中からの展開と同様にチェルシーに押し込まれた。
すると、キャリック監督は64分にロナウドを投入。得点シーンに代表されるように走りまくったサンチョがお役御免となり、背番号7が左ウイングに入った。

 勝利するためには守備をするしかない、という状況で投入されたロナウドだったが、サンチョのように走り回ることはなかった。無駄走りをしない、ということではなく、いつものロナウドとしてピッチにいた。

 とにかくどうにかして守るしかない、という状況で、60分で1試合分頑張るという途中交代前提の役割を全うしたサンチョをメイソン・グリーンウッドやファン・デ・ベーグ(89分に登場)ではなくあえてロナウドに替えた意味は、決して、苦しすぎる展開で一発を期待したから、ではないだろう。実際、ロナウド投入後もチームの攻撃での狙いは変わらなかった。そうであるから、あえてのロナウドだった意味は、約30分という時間限定のスーパーサブとしての起用ならば新しい戦い方に対応できるか、という実験だったと捉えることができる。

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