【J1残留サバイバル】2年ぶりの「状況再現」も今回は勝利!主将・岩尾憲の言葉にみる「徳島の進化」【湘南ベルマーレ対徳島ヴォルティス】「徳島、望みを繋ぐ勝利」(1)の画像
執念で押し込んだゴールを喜ぶ岸本武流ら 撮影:原壮史
湘南ベルマーレ対徳島ヴォルティス 20211127

【明治安田J1リーグ 第37節 湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス 2021年11月27日 14:03キックオフ】

 前節のFC東京戦後、徳島のキャプテンである岩尾憲は湘南との戦いを「メンタル的にも状況的にも、いつものプレーをさせてもらえない状況になることは確実」としていた。

 引き分ければ実質残留が決まる湘南と、引き分け以下に終われば終戦の可能性もある徳島。そんな状況でいつも通りのプレーをすることはとてつもなく難しい。

 思い出されるのは2019年のJ1参入プレーオフだ。

ゴールを決める岸本武流 湘南ベルマーレ対徳島ヴォルティス(2021127)撮影/原壮史

 J2の4位から勝ち進んだ徳島がJ1で16位だった湘南に挑んだ平塚での一発勝負は、1-1で引き分け。アドバンテージを持つ湘南(引き分けは上位チームの勝利と同じ)のJ1残留となった。
当時の徳島はリカルド・ロドリゲス監督の3年目。チームには既に独自の戦い方が染み付いており、面白いサッカーをするチーム、として注目を集めていた。

 先制しながら追いつかれて引き分けたこの試合後、岩尾は「(2点目を取ろうとする時に)押し込んだあとにもう少しボールを保持して相手を動かしても良かったかもしれません」とコメントを残している。前半は徳島が圧倒したものの、後半になると引いてしまい押し込まれ、追いつかれてからはパワープレーも含めて大きな展開が目立った。試合展開による姿勢の変化が出たことで勝利を手にすることができなかった。

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