【サッカー日本代表考察】左サイドバックのスタメンを長友佑都から「日本のカンセロ」中山雄太に代えると生まれる「3つのメリット」の画像
中山雄太 日本代表対オマーン代表 20211117 提供/JFA

FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選を戦っている日本代表。森保監督の下固定的なスターティングメンバーが組まれているなか、DF中山雄太はその牙城を崩そうとしている。最終予選6試合ですべて先発出場しながらもここまで芳しくないパフォーマンスが続くDF長友佑都に代わって左SBの座を虎視眈々と狙う中山の凄みに迫りたい。

■ビルドアップ時の貢献

 まず触れておくべきなのはビルドアップ時の貢献だろう。足元へのパスもスペースへのパスも精度が高い。さらに第6節オマーン戦では、大外で受けてから仕掛けることを好む三笘に対して、その状況に合わせて位置取りを変えつつ的確にサポート。加えて67分の場面ではハーフスペースをフリーランすることによって相手のSBを引き付けて三笘を意図的にフリーにするなど、WGに入った選手を活かす能力が伺える。派手な攻撃参加こそないものの、正確なパス精度と的確なポジショニングによって日本の攻撃を後方から支えているのだ。

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