■「守れて、ゲームが作れて、上下動ができるSBが理想」
また、“高さ”も中山の大きな武器だ。本職はセンターバックということもあり、長友のように何度も上下動を繰り返すことは得意ではないが、その身長は181cmとSBの中では大型だと言える。上背のない長友は第4節のオーストラリア戦でロングボールの標的になっており、第9節で再戦する際にも狙われる恐れがあるが、中山ならこの空中戦で互角以上に戦えるはずだ。
加えて、キックオフから中山を起用することで長友→中山というお決まりの交代カードを他の選手交代に回せることもメリットの1つ。未だに最終予選で出番のないMF旗手怜央やFW前田大然、FW上田綺世などにも出場機会を与えることができ、チーム内に新たな競争を生み出すことができるだろう。
「守れて、ゲームが作れて、上下動ができるSBが理想」と第6節オマーン戦後に語っていた中山。
大外に張っても内側に入ってもゲームメイクが可能で、ゴール前のスペースにも走り込んでいけるマンチェスター・シティのポルトガル代表DFジョアン・カンセロのごとく、様々な役割をこなせる中山こそ、左SBのファーストチョイスに抜擢することで、日本代表が活性化することは間違いない。