■日本の攻撃陣の行き詰まりは明白
――三笘を温存したのが効いた、と。
大住「今日は三笘や前田大然、堂安律を並べたら、相手もぶっ飛んだんじゃないの。予選だから手堅くやらないといけないという後藤さんの言い分は分かるんだけど、それにしても今の日本代表はひどすぎる。少なくともDFラインは、吉田麻也は少しお疲れのような感じはあったけど、冨安健洋と一緒にすごくしっかりしていて、その前には遠藤航がいる。だから、前線はもうちょっと自由にというか、躍動するようなプレーをしてほしいな」
後藤「おかしいな。いつも『予選に楽な試合はない』という大住さんが躍動感を求めて、『予選は突破するに決まっている』と思っている僕のような人が現実的なことを言う。いつもと反対だ」
大住「ここまでの6試合で、攻撃陣が必ず1試合5、6回の決定機をつくって、そのうち2点を決めているなら何も言わないよ。だけど、ほとんどつくれていないんだもん。狙った形なのかもしれないけど、中国戦でもベトナム戦でも、得点はショートカウンターであって、崩してはいないんだよね。
このオマーン戦の前もそう思っていたけど、このままじゃこの先も点が取れない。次に対戦する中国もはすごく改善されていて、点取るのは難しい。続いてサウジアラビア戦があって、その後にオーストラリアとのアウェイゲームでも点を取るのは難しい。そう考えると、すごく危機的な状況にあるよ。単に派手な攻撃してほしいから若い選手を起用してほしいと言っているのではなくて、今の攻撃陣が行き詰っていることは明らかだからだよ」