■1部昇格初年度の優勝達成
最終日に同一会場で行われる2試合で、3チームが優勝の可能性を残して戦うというのはなかなかレアなケースと言える(本来の最終節である10月30日の第22節で、明大が駒大に1対2で敗れたことが、このような「3すくみ状態」を招いた)。
したがって、流経大との試合では首位の明大も流経大との試合を引き分けで終わらせるわけにはいかないのだ。
明大は、前半は先日のUー23アジアカップ予選に出場したUー22日本代表でも活躍したサイドハーフ佐藤恵允とサイドバック加藤蓮(東京ヴェルディ内定)とのサポートも良く、左サイドからの攻撃が効果的だった。しかし、後半に入ると明大はチーム全体の動きが落ち、佐藤も足が止まってゲームから消えてしまった。代わって、右サイドバックの岡庭愁人(FC東京内定)が右から再三クロスを入れて攻撃に絡むが、次第に流経大の攻撃の場面が目立つようになっていった。
そして、74分にはパスをつないで攻め上がった流経大左サイドバックの佐々木旭(川崎フロンターレ内定)の低いクロスが逆サイドに抜け、走り込んだ仙波大志(サンフレッチェ広島内定)が押し込んで流経大が貴重な決勝ゴールを決めた。残り時間、明大はゴール前までボールを運ぶことはできたものの、流経大がしっかりとリードを守り切って「1部昇格初年度の優勝」という快挙を成し遂げ、歓喜の輪が広がった。