■身振り手振りを交えながら動き方を確認

 それでも浦和は、ボールを動かして鹿島の4-4-1―1にズレを作ろうと試みる。しかし、この日の鹿島は集中力が高く、強度高くスライド。その結果、鹿島陣内でボールを前進させることがまったくと言っていいほどできなかった。

 シュートゼロに終わった前半の流れを打破すべく、後半開始時点で2枚のカードを切る。先発していたキャスパー・ユンカー汰木康也を下げて、小泉佳穂大久保智明を送り込んだ。前半終盤には江坂が落ちることが多かったが、そのタスクを小泉に託したのだ。後半開始前に、江坂と小泉はピッチで身振り手振りを交えながら動き方を確認。いくつもの動き方をチェックして試合に挑んだ。

 結果から言えば、これでボールの前進は前半よりもスムーズにいくようになった。しかし、ザ・センターフォワードのユンカーとリンクマンの意識が強い小泉の交代だけに、ゴール前の迫力はどうしても不足しがちだった。江坂任と小泉のゼロトップは、ここ最近の浦和の平常パターンであるとはいえ、この日の強度が高い鹿島が相手では苦戦は免れなかった。

 そこで72分、興梠慎三を最前線に投入する。これと同時に西大伍を2列目に上げ、小泉をボランチに下げるなど、いくつかテコ入れを図る。それでもスコアが動かせず、87分には槙野智章を送り込む。ポジションはセンターフォワード。興梠よりも前に背番号5を配置したのだ。

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