■チーム4位の出場時間

 来季、Jリーグ3連覇、そしてアジア制覇を目論む来季の川崎にとって、仮に旗手が離脱するとなればかなりの痛手となる。ウイング、インサイドハーフ、左サイドバックと多くのポジションをこなすその存在は、日に日に存在感が大きくなっていたからだ。2021年シーズンは30試合に出場して5得点。出場時間はチーム4位の2523分だ。

 11月4日に発表されたワールドカップアジア最終予選で日本代表に初招集されたように、今後は代表チームでの活躍も期待される。そんな旗手にとって、この等々力での日々は大きな糧となるだろう。そして、田中と違って笑顔で等々力を去ることはできなかったが、その涙が、世界で活躍する強さを旗手に与えてくれるはずだ。

PHOTO GALLERY ■【画像】試合後に号泣しながら等々力競技場を歩く旗手怜央と脇坂泰斗■
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