■11月06日/J1第35節 横浜F・マリノス 8-0 FC東京(日産)
横浜F・マリノスがFC東京に8-0で圧勝。確定させた来季のACL出場を華々しく祝った。
この試合でトリコロールをけん引したのが前田大然だ。10分に快速を見せつけ先制ゴールを奪うと、41分にPKで追加点。そして48分にヘディング弾でハットトリックを達成。今季のリーグ得点数を「21」に伸ばし、2位のレアンドロ・ダミアン(川崎)に4点差をつけて得点王に近づいたのだ。
前田はここ最近ウイングでの出場が主だったが、この試合ではセンターフォワードで出場。「最高のプレーを見せてくれました」と絶賛したケヴィン・マスカット監督は、「裏への抜け出し、中央の突破ができるので、FC東京を苦しめると思い配置しました」と中央最前線での起用の意図を明かした。前田はその起用に見事に結果で応えたのだ。
しかし、これに“懸念”を示したのが、何を隠そうマスカット監督自身だ。スピード、テクニック、嗅覚を存分に見せつけたこの試合について、「彼の素晴らしいパフォーマンスがヨーロッパで放送されないことを祈ります(笑)」と心配したのだ。セルティック移籍報道が出る中での、指揮官のジョークだった。
前田はこの試合後、日本代表に合流する予定だ。そして、自身初めてのワールドカップ最終予選の舞台に立つことになる。森保一監督が率いる東京五輪の代表にも召集されており、森保監督のサッカー自体は分かってはいるが、今回からはさらに上のステージとなる。Jの最多スコアラーとしての実力を見せつけたい。