【J1分析】アシストの浦和・伊藤敦樹「自分たちのサッカー通用する」【浦和レッズの「打倒・川崎」への決意】(1)の画像
酒井宏樹の同点ゴールは伊藤敦樹のシュートから生まれた 撮影/中地拓也

■11月3日/J1第34節 川崎フロンターレ浦和レッズ(等々力)

 3日に行われたJ1第34節では、川崎フロンターレと浦和レッズが対戦し、アウェーの浦和は王者の川崎に先制されたものの、試合終了間際に同点に追いつき、1-1の引き分けに持ち込んだ。

 試合は序盤から川崎がペースを握った。浦和は守備の意識を高く保ち、川崎の攻撃を跳ね返していくが、前半33分に相手のCKから先制を許す。0-1で迎えた後半は浦和も攻撃に転じる場面が増えるが、優勝がかかった川崎を相手に突破口が見つからないまま時間が過ぎていく。

 しかし、試合終了間際の後半44分、途中出場のMF伊藤敦樹が左サイドでFW江坂任からボールを受けると、ドリブルでペナルティエリアに侵入し、シュートを放つ。ここは相手GKのチョン・ソンリョンがセーブするが、DF酒井宏樹がこぼれ球に素早く反応した。酒井は倒れながらも、ゴールに押し込み、執念でドローに持ち込んだ。

 ゴールをアシストする形になった伊藤は、試合後の会見で、「守備の時間が長かったので、自分が入ったら、まずは自分のところでボールを落ち着かせたり、攻撃の時間を長くしようと思って入った」と話す。

「(江坂)任さんから良い形でボールをもらえて、自分の前は(スペースが)空いていたし、シュートのコースは甘かったけれど、シュートを打つことに意味があったと思う。(酒井)宏樹くんは、しっかりと詰めていてくれたし、ゴールに繋がって本当に良かった」と、酒井の同点ゴールのシーンについて振り返り、自身の狙いを明かした。

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