■シャビの前に立ちはだかったグアルディオラ

 シャビがプロキャリアを歩もうとしていた時、彼の目の前に立ちはだかっていたのは、他ならぬグアルディオラだった。“創造主”であるヨハン・クライフの薫陶を受け、バルセロナのD N Aを体内に宿らせていたグアルディオラが、中盤に君臨していた。

「バルサでは本当に多くの経験をした。移籍を考えたことも、何度だってある。最初の数年、僕の前にはグアルディオラがいた。僕は17歳とか18歳の選手で、彼との比較は非常に厳しいものだった」とはシャビの言葉だ。

 シャビに転機が訪れたのは1999-2000シーズンだ。グアルディオラが負傷離脱を余儀なくされ、シャビに出番が回ってくるようになる。そして2001年夏にグアルディオラが退団し、ようやくコンスタントにプレータイムを得られるようになった。

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