■柏木の今後に期待
ゴールを喜ぶ輪に加わった背番号42は、三島頌平と藤谷匠から立て続けにキックをもらった。
この瞬間、柏木は、J3のチームに紛れ込んだ上手い選手、ではなく、間違いなく岐阜の中心だった。苦しい時に実力でチームを引っ張り上げてくれる親しみやすいリーダーだ。
足を蹴られてしまったこともあり、柏木は74分に交代となった。岐阜は78分に追いつかれ、1-1の引き分けで試合を終えた。
J2昇格筆頭候補だった岐阜だが、残り5試合で昇格圏の2位テゲバジャーロ宮崎と7ポイント差の6位(※宮崎の方が1試合多く消化している)に位置している。ここ5試合で3引き分けと勝ちきれていないチームは正念場を迎えているが、苦しい時に柏木はリーダーに、太陽になってチームを引っ張り上げることができるだろうか。
小雨を降らせる雲に覆われたこの日のスタジアムで、苦しむ岐阜を、自らも大いに苦しみながら、それでも明るく照らしてみせた柏木。彼ならば、シーズン最終盤のチームの中でそういう存在になれるはずだ。
■試合結果
アスルクラロ沼津 1-1 FC岐阜
■得点
26分 深堀隼平(岐阜)
78分 深井祐希(沼津)