■考えを改めさせられるほどの値段
もちろん、品質はピンからキリまでで、「ベルーガ(オオチョウザメ)」と呼ばれる種類のチョウザメから取れる最高級品はイランでも高いのですが、その他の種類のチョウザメから取れた、それほど高級ではない安いキャビアもあるわけです。
1997年にワールドカップ・フランス大会のアジア1次予選を観戦するために初めてイランを訪れて、カスピ海を見るためにオンボロ・タクシーでアルボルズ山脈を越えた時の話は「蹴球放浪記」の第2回「カスピ海を見に行った」の巻でご紹介しましたが、そのイラン旅行を終えて帰国するためにテヘランの空港に行って、土産物屋を除いていたらキャビアを売っていたんです。
まあ、そんな贅沢なものを購入する気はサラサラなかったので最初は素通りしてしまったんですが、カスピ海の思い出も鮮やかだったので、ちょっと覗いてみたのです。そうしたら、手頃な値段のものも並んでいるではないですか! かなり悩んだ末に「お土産にもなるし」と思って、50グラム缶入りのものをいくつか購入しました。