■次の香港戦で期待されること

 カンボジア戦でも、間違いなく準備不足が露呈していた日本代表。互いの立ち位置を確認し、ベンチからも指示の声が飛び続けるような中での実戦で、選手たちは決まり事を確認しながらのプレーとなって、非常に窮屈そうな印象だった。そんな中で、右サイドから中に切れ込むなど、自由度の高いプレーをした甲田英將が活躍したのは当然のことだったかもしれない。

 10月28日に行われる香港戦では、戦術的な基本は抑えながらももっと自由にプレーすることが要求されるだろう。日本代表の富樫剛一監督はすべての選手を観察したいだろうから、大幅にメンバーを入れ替えてくるはず。そして、チームに合流したばかりだった週末にJリーグでプレーした選手たちも、コンディションを回復してプレーできる。短期間ではあるが合同トレーニングを積み、1試合の公式戦を戦った経験も加わる。さらに、ピッチコンディションも回復することであろう。

 従って、香港戦では間違いなくカンボジア戦より良い内容の試合ができるはずだ(そうでなかったら大変なことになる)。

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