■チームづくりに立ちはだかる問題

 しかし、2024年のオリンピック予選への最大のシミュレーションとなる2022年のAFC Uー23選手権できちんとした内容の試合をして、その後につなげるためには、チーム作りを急がなければならない。

 Jリーグの日程と重複することもあるだろうし、年代別代表では海外組の招集も難しい。

 だが、それでも招集可能なメンバーだけでも代表を組んで試合を積み重ねて、チームとしての実戦経験を上げていかなければならない。本来なら大会形式の試合に出場することが望ましいだろうが、それが不可能であれば親善試合を組んで、試合数をこなすことがこのチームにとっての最大の課題ということになる。

 もちろん、新型コロナウイルス感染症の影響は他国も同様ではあろうが、代表優先で強化を図ってくる国もあるだろう。ベトナムでは、パンデミックが進行した結果、国内リーグ(Vリーグ)が中断してしまったと聞くが、それを逆手にとって代表の活動日数を増やすことだって可能だ。

 現場での準備とともに、日本サッカー協会として、技術委員会として、知恵を出してこの難関を乗り越えていってほしい。それが、パリ・オリンピックでのメダル獲得という夢を実現するために必要不可欠の条件ということになる。

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