【ラ・リーガ バルセロナvsレアル・マドリード 2021年10月24日(日本時間23:15キックオフ)】
今季初のクラシコは、バルセロナのホーム・カンプ・ノウで行われた。結果は2−1でレアルがバルセロナに勝利し、クラシコ4連勝。
不満が頂点に達したバルサのサポーターは試合終了後に、ロナルド・クーマン監督を待ち構え、車を襲うという暴挙に出た。バルセロナは公式に「FCバルセロナは、カンプノウを去る際に我々の監督が受けた非難や暴力的な行為に対して、公に糾弾します。クラブは、このような不幸な出来事が再び、起きることがないように、安全措置及び懲戒処分を取ります」と宣言。バルセロナはどこへ向かうのかーー。
満員の観客を収容することが許可されたカンプ・ノウは、最高の雰囲気で選手たちを迎え入れた。
コレオグラフィーにはカタラン(カタルーニャ語)でこう書かれていた。「SOM-HI BARCA,ARA I SEMPRE CULERS」(さあ行こうバルサ、いつだってクレだよ ※クレ・・・バルセロナのサポーター)
スタジアムを包むエル・クラシコの高揚感は、キックオフからまるでマンツーマンの守備をしているかのようにバルセロナの選手達の足を動かした。
ところが、個の質でもチームの完成度でも上回るレアルは、その勢いをいなしてみせた。カリム・ベンゼマやヴィニシウス・ジュニオールといった1人を相手にする分にはボールを失わない前線の選手たちと、囲まれても中盤から自在にパスを供給するトニ・クロースによってズレが生じ始めると、バルセロナの守備は選手間の距離感が遠くなり、緩さを見せるようになっていった。