【J1分析】珍しい浦和・関根貴大のPKはリカルド・ロドリゲス監督の指示だった!「相手も江坂の特徴を知っている」【浦和レッズVS柏レイソル】チームを進化させる「新しいアイディア」(2)の画像
PKを決めてチームメイトに祝福される浦和のMF関根貴大 撮影:原壮史

■10月22日/J1第33節 浦和レッズ柏レイソル(埼スタ)

 22日にJ1第33節が行われ、浦和レッズと柏レイソルの試合は、浦和が5-1で圧勝した。今節を含めて今シーズンも残り6試合となるなか、浦和はリーグ戦では2試合ぶりの白星で、勝ち点を58に伸ばした。

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 試合は前半から浦和が優勢に出た。15分にはMF汰木康也のゴールで先制すると、19分にはペナルティエリア内でMF柴戸海が倒され、浦和がPKを獲得した。前半の早い時間帯に貴重な追加点のチャンスを得たが、この場面では埼玉スタジアムにどよめきが走った。

 これまでの浦和は、ストライカーやキャプテンの選手がPKを蹴ることが多かった。そのため、PKを獲得した瞬間、キッカーはFWキャスパー・ユンカーか、もしくはMF江坂任になるだろうと誰もが予想したはずだ。

 しかし、ペナルティマークの前に立ったのは、MF関根貴大だった。珍しいシーンに、サポーターも記者席も「関根がPKを蹴るのか」と、若干の驚きを隠せない様子。関根本人も緊張の面持ちだったが、冷静にゴール左隅に流し込むと、安堵の表情を見せた。

 このPKで勢いに乗った浦和は前半だけで4得点を挙げると、後半も江坂が追加点を奪い、5-1の大量得点で勝利した。

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