■エンブレムに描かれた国民楽器

 さて、2001年のトリニダード・トバゴでのUー17世界選手権のエンブレムは長方形で左側には赤地にFIFAのエンブレムが描かれ、そして右側には2つのスティールドラムが描かれていました。

 僕は、最初にこれを見た時には「右側に描かれている円形の物体は何だろう? UFOかな?」と思いました。スティールドラムという楽器が存在することは知識として持っていましたが、それが絵柄として思い浮かびませんでしたし、トリニダード・トバゴという国とスティールドラムも結びつかなかったからです。

 しかし、スティールドラムはこの国の象徴であり、スティールドラムは同国政府によってトリニダード・トバゴ共和国の「国民楽器」として認定されているそうです。

 そんなわけで、大会では様々な場面でスティールドラムの演奏が行われました。試合前の国歌吹奏もそうでした。

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