■交代策は「清水の舞台からの大ジャンプ」
――では、森保監督としては、かなり勝負した選手起用だったのでしょうか。
大住「勝負しきってはいないね」
後藤「森保監督にしては、していたよ。大住さんにとっては不満だろうけど」
大住「ずっと良くない鎌田大地を使うよりは守田と田中で、という感じだったんじゃないかなあ。でも、例えば久保建英がいたら、田中は出なかったかもしれない。まずは守田を先発させて交代で田中、という感じだったかもしれないよ。もしそうなったら、今日のようなシステムにはしなかったかもしれない。システムありきのメンバーではなくて、人を使うことを考えていたらこうなった、という感じだろうね」
――選手交代はどうでしたか?
大住「古橋亨梧がベンチから出てきた時、南野拓実と交代するのかなと思ったら違った。あの時点で交代させるなら南野だと思ったのに、大迫との交代だった。森保監督にとっては、清水の舞台からの大ジャンプだと思うよ。今までだったら、絶対に南野だったよね」
――勝負の選手交代だった、と。
大住「でもその後、浅野拓磨が出てくるまで15分近くあるんだよね。その間、南野はほとんど何もしていなかった」
後藤「南野の調子は、あまり良くないね。リバプールで試合に出てない影響は大きそうだなあ。1点目のアシストは、この試合での南野がした大きい仕事だったけど、他には何もしていないよね。ワンツーで長友佑都を走らせた28分の場面くらいかな。南野があまり良くない、それから大迫勇也もシュートを決められないというのが、現状でのきついところかな」