■途中出場のジャガー

 森保監督が本当に信頼している選手がもう一人いる。それが浅野だ。サウジアラビア戦では右ウィングでスタメン入り。今回の試合では途中出場を果たし、オウンゴールを誘発して日本の勝利に貢献した。この選手もスピードが武器のFWである。

 浅野は2013年にサンフレッチェ広島へ入団。2016年まで同クラブでプレーし、当時指揮していたのが森保監督だ。森保監督はルーキーの浅野を指導し、海外でプレーする選手にまで成長させたと言っても過言ではない。代表でも、森保監督が信頼をおく選手の一人だ。

 オーストラリア戦において浅野のジョーカーとしての役割は成功だった。現に、浅野は勝ち越しゴールとなるオウンゴールを誘発。さらに途中出場で、スピードを生かし左サイドで躍動。オーストラリアは失点直後の終盤、ライアン・グラントを右サイドバックに入れ浅野への対策を打ってきた。浅野の投入が当たったというのは間違いではないだろう。

 伊東と浅野、大一番での起用のされ方などを見ると、この2人は森保監督が本当に信頼していた選手と言っていいだろう。しかも、今回はその采配が的中。結果を残した2人の森保監督からの信頼は増すばかりだ。

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