■右サイドを制圧したスピードスター
A代表初ゴールとなった田中は、ゴール以外でも日本に貢献。攻守において重要な存在となっていた。だが、やはり森保監督が信頼をおいているのは長年森保ジャパンでプレーしてきた選手だろう。この試合、右ウィングでフルタイム出場した伊東純也は代えのきかない選手で森保監督が本当に信頼している選手と言える。
伊東は敗戦を喫したオマーン戦、そして中国戦ともに先発出場。10月8日のサウジアラビア戦は出場停止で欠場。日本は怪我の久保建英、堂安律、伊東と右ウィングのポジションを担える選手が複数離脱していた。そして、復帰となった伊東はオーストラリア戦でスタメン入り。右サイドを制圧し、相手を苦しめ続けた。
特にマッチアップしたベヒッチは伊東のスピードに手を焼き、明らかに嫌がっていた。63分には伊東が自慢の快速を活かしてドリブル突破を試みると、ベヒッチが思わず手を使って伊東を倒してしまいイエローカードが提示された。同選手は伊東の対応で本来の持ち味を発揮できなかった。
今回の試合のみならず、伊東の快速は日本の武器となっている。全体的なパフォーマンスが良くなかったオマーン戦の次の中国戦でのスタメン入りや、オーストラリア戦でのスタメン復帰なども考えると、森保監督の伊東への信頼は厚いと考えられる。今後も森保監督は伊東を右サイドの主力として考えるだろう。