■チームの狙いが分かりやすいフットサル

 さて、YSCC横浜と湘南ベルマーレの試合は、リーグ戦で3位の湘南が4位のYSCC横浜を3対1のスコアで破った。

 YSCC横浜はピヴォ(FW)にボールを預けるオーソドックスな戦術で真っ向から攻撃を仕掛け、チャンスはかなり作っていた。ピヴォの菅原健太が前線でボールを収めて落としたボールに若手のホープと言える堤優太がシュートを狙う攻撃は見ごたえ十分だった。だが、シュートがゴールポストに嫌われる場面もあって、なかなか得点には結びつけることができなかった。

 一方、湘南の方は守備が強力で、YSCC横浜が仕掛けてくる攻撃をしっかりと受け止めてカウンターを繰り出して試合開始48秒で先制点を決め、それ以後も優位に試合を進めた。湘南のプレッシングがちょっとでも弱まる時間があると、YSCC横浜が攻勢に転じるのだが、そこでまた湘南のカウンターが繰り出される……。

 そんな、両チームのゲームプランの対比がとても面白い試合だった(11人でプレーするサッカー以上に、フットサルというのは見ていて互いの狙いがはっきりと分かるスポーツである)。

  1. 1
  2. 2
  3. 3