■リカルド監督「この敗戦が次につながる」

 準決勝敗退後、浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、神戸戦からの3試合について問われると、「ここまでの疲労もあったと思うし、相手も我々を分析してきているので、様々な側面からこういった形になってしまった」と話した。直近の3試合では、特にMF江坂任やMF小泉佳穂など、浦和の主軸とも言える選手たちがターゲットとなり、ボールを奪われる場面が多くなった。リカルド監督の言葉どおり、多くのチームが浦和について対策を進めているということだろう。

 しかし、「ルヴァンでここまで戦えたことは良かったし、今後に向けてとても重要なことだったと思う。こういった一発勝負の経験が、今後の戦いに活かせることもあるはず。天皇杯でも勝たなければならない試合がある中で、この敗戦が次につながると思います」と、今回の結果も布石にする考えを示した。

 指揮官は次の展望も口にする。「我々が勝つために何が必要かを模索しながら、インテンシティのところで強く行くこと、戦うこと、こういった部分を高めていく。リーグ戦でのACL出場権の獲得と、天皇杯の獲得に集中する」と、改めて今後の目標を見据えた。

 チームが成熟期であることはこれまでの結果が示している。しかし、浦和はまだ成長段階にあり、慢心は禁物だ。次戦で再起を図りたい。

 

■試合結果

セレッソ大阪 1―0 浦和レッズ

 

■得点

53分 加藤陸次樹(セレッソ大阪)

 

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  2. 2