■左サイドバックは35歳のベテラン


 左サイドバックは35歳ベテランの長友佑都。年齢を感じさせないタフさをみせる長友は、森保ジャパンのファーストチョイスの左サイドバック。FC東京に復帰してもそのリーダーシップはかわらず、チームのよい雰囲気を醸成している。

 右サイドバックは浦和レッズの酒井宏樹。日本代表の両サイドはJリーガーということになる。東京五輪では大活躍を見せたものの、オマーン戦後に代表を離脱。休養を取り、Jの試合にも復帰している不動の右サイドは、10月シリーズでは変わらぬ活躍を見せてほしい。

 CBのコンビは吉田麻也冨安健洋だ。吉田はセリエA・サンプドリアで、今季は2ゴールを記録。しかものその相手は、インテルユベントス。冨安は、オマーン戦は移籍交渉の真っただ中だったため欠場したが、その結果としてイングランドの名門アーセナルに加入。チームを安定させるプレーぶりでファンの心をつかんでいる。

■堂安律の負傷離脱を埋めるのは…


 激戦区のボランチには、柴崎岳遠藤航。このコンビが9月に続き、正念場の10月にもチームの中心になる。ライバルが多いポジションだけに、柴崎にはこの2試合でのアピールが必要かもしれない。会見でも自身が語っていたが、「1本のパスでの攻撃への貢献」は果たせるのか。

 2列目の右には、出場停止となってしまった伊東純也に代わり、三好康児を予想する。このポジションには、久保建英とならんで東京五輪で主力として活躍した堂安律がいたが、ケガで離脱することが、試合当日の7日に発表。ちなみに、久保建英も9月22日のレアル・マドリード戦で負傷して、代表メンバーが発表される前に、今回の代表には合流しないことを表明していた。

 三好は、堂安や久保と同じく左利きのウィンガーであり、カットインからのシュートなど自らもゴールを奪うことができる選手。クラブでもこのポジションを担っていることを考えれば、最有力候補となるだろう。

 トップ下はフランクフルトMF鎌田大地、左ウィングはリバプールMF南野拓実。昨季、フランクフルトでリーグ3位の12アシストという見事な成績を記録した鎌田も、今季はここまでゴール、アシストともになし。直近の、フランクフルトがバイエルン・ミュンヘン相手に歴史的勝利をおさめた試合ではベンチ入りも、出番なしに終わった。

 南野は開幕から出場機会に恵まれず。リーグ戦での出場はないが、EFLカップ3回戦ノリッジ・シティ戦で先発出場。2ゴールを決める活躍を見せた。

 この2人攻撃陣の活躍が、日本の鍵を握ることになるだろう。

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