【Jカップ分析】「攻めなければ不可」の次戦に臨むリカルド・ロドリゲス監督の苦悩【浦和レッズ対セレッソ大阪】前半と後半は「別の顔」(2)の画像
試合後、頭を抱える小泉佳穂ら 浦和レッズVSセレッソ大阪(20211006)撮影/原壮史
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YBCルヴァンカップ 準決勝1stレグ 浦和レッズvsセレッソ大阪 2021年10月6日 19:03キックオフ

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 されるがままになってしまった浦和だが、盛り返すチャンスもあった。

 セレッソは76分の選手交代によってプレスが少し弱まってしまい、そのおかげで浦和のボールがサイドまで回るようになった。しかしここで、73分に投入されていたフレッシュな田中達也が得意の縦に仕掛けてギアを上げるプレーでチームの勢いを取り戻すかと思われたが、一度狂ってしまった歯車は戻らなかった。

 そこまで攻撃の機会があまりにも少なすぎたせいでボールを大事にしたい気持ちが強まったのか、足もとで受けても後ろに戻すプレーばかりになってしまい、ドリブルでの仕掛けが無いまま試合を終えてしまった。

後半、ポジションを高くして平野佑一を押し込んだ奥埜博亮 浦和レッズVSセレッソ大阪(20211006)撮影/原壮史

 試合終了間際に、フル出場だったセンターバックのアレクサンダー・ショルツが決死の攻め上がりでセレッソを焦らせたように、チーム全体で積極さを失わずに戦う姿勢を保てれば結果は違うものになっていたかもしれない。相手がプレスに来るからといって足もとばかりでは進展しない。1つ飛ばすパス、あるいは局面を自力で打開する仕掛け、相手のバランスを崩させるイレギュラーな攻め上がり。そういうチャレンジは勝利のために欠かせない。

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