■10月2日/J1第31節 川崎フロンターレ - FC東京(等々力競技場)
川崎フロンターレが多摩川クラシコを制した!
前節・神戸戦から中2日。しかも、中2日での試合はこれが3試合目という厳しい日程となったが、鬼木達監督は、神戸戦のスターティングメンバーから変更したのはわずか1人だけ、という“鬼の選択”をしてみせた。
試合は、短いパスを交換しながら保持して持ち上がろうとする川崎と、奪って素早くカウンターを狙うFC東京。38回目のダービーマッチは、互いにそれぞれの戦い方を出そうとする展開となった。とはいえ両チームともに集中した守備を見せたことで、序盤は決定機となるシュートシーンを迎えることができなかった。
ここ数試合、川崎は自分たちの強みを示すことができない時間帯も多く、先制される展開が3試合も続いた。しかも直近2試合は前半のうちに失点していたが、この試合で先制したのは川崎だった。
前半アディショナルタイムに、左サイドでマルシーニョがドリブルを開始。相手選手に向かっていくドリブルで、FC東京の最終ラインはズルズルと下がる。23番の左側を縦に走り込もうとしたDF登里享平にパスを送る。キャプテンマークを巻いた2番は、受けたボールを中に送ると、レアンドロ・ダミアンが頭で合わせ、ゴールネットを揺らすことに成功した。実に、徳島戦以来となる先制点を奪ったのだ。