10月1日、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が定例会見を行い、2日に行われるJリーグ第31節の神戸戦に向けて意気込みを語った。
浦和は現在、公式戦は10試合負けなしを継続中。リーグ戦の勝ち点は54で、順位は5位につけているが、同じ勝ち点で4位のヴィッセル神戸と並んでいる。今節は、3位までに与えられる来季のACL出場権をめぐって、神戸との直接対決になる。
現在3位の名古屋グランパスは勝ち点57となっていて、好調を維持する浦和としては勝ち点3を持ち帰りたいところだ。
直近の試合では、安定したプレーを見せる浦和。攻撃陣が連動して複数得点が生まれる試合も多い。リカルド監督はそんなチームの成長具合について、「全ての面で成長する余地は残っていると思うが、チームが自立して機能しているということは非常にうれしい。しっかりとゲームの中で状況を読み、スペースを見つけてプレーすることができているし、メンタル面でも自信を持ってプレーできている。赤ちゃんも生まれてから8~9カ月経てば歩けるようになるのと同じで、チームが成長してくれていると思います」と、ユーモラスな例えで評価した。
今シーズンから指揮を執るリカルド監督だが、就任からちょうど9カ月を迎える。
開幕当初はリカルド監督の戦術が浸透しきれていたとは言えず、勝ち点を取りこぼす試合が続いた。しかし、中断明けの8月からは攻守の両面で充実したプレーを見せ、リーグ戦でもカップ戦でも結果を残している。今夏の大型補強も当たり、新加入選手たちが続々と主力として持ち味を発揮し、選手同士のやり取りも活発な様子。
リカルド監督が求めるプレーへの理解が深まり、コンビネーションの精度も上がってきた。そんな自身とチームの歩みについて、生まれたての赤子のように例えたのだろう。
それでも、「ここで満足せず、さらなる成長を促していきたい。たとえば、さらにバリエーションを増やしていくことだったり、成長に終わりはないと思います」と、改めて気を引き締めた。