【チャンピオンズリーグ分析】超劇的な決勝ゴール!『引力』を持っていたクリスティアーノ・ロナウド【マンチェスター・ユナイテッドに集う星たち】(1)の画像
決勝点を挙げると、ユニフォームを脱いで雄叫びを上げるクリスティアーノ・ロナウド 写真:ロイター/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ グループF第2節 マンチェスター・ユナイテッドvsビジャレアル 2021年9月29日(日本時間28:00キックオフ)】

 星には重力がある、ということなのだろうか。少なくとも、この試合では事実であり、結果が何よりも雄弁である。

 5分と目安が提示されたアディショナルタイムが、もう尽きようとする頃だった。左からのクロスをクリスティアーノ・ロナウドが折り返す。2人のDFに付かれたジェシー・リンガードは、迷うことなくボールを戻した。いや、スターの持つカリスマ性が、引き寄せたのかもしれない。ボールと、勝利を。

 外せば勝ち点1止まり、ラストプレーとなりかねない場面でも、英雄は勇敢だった。リンガードから戻されたボールを、ボレーで叩く。このC・ロナウドのシュートが、決勝点となった。

 この場面、リンガードにはボールをキープするという選択肢もあり得たかもしれない。C・ロナウドには、リンガードがDFを引き寄せた分、ゴール前でフリーだったエディンソン・カバーニにパスをするという道もあった。だが、やはり決めたのはC・ロナウドなのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3