■シティ戦の注目ポイントは?
その4日後、今度は国内リーグのリヨン戦で3人はスタメンに並んだ。
マウリシオ・ポチェッティーノ監督はブルージュ戦での問題を、自由にピッチを漂うメッシをもともとトップ下の選手としてカウントする3トップ+1の形にし、右にはアンヘル・ディ・マリアを入れる、というやり方で解消しようとした。
右サイドが不在になることがなくなったため、攻撃はブルージュ戦より安定した。メッシとディ・マリア、メッシとネイマール、そのどちらかの関係が確実に成り立つ攻撃はしっかりと脅威になった。しかし、最前線のムバッペは活きなかった。メッシの分まで守備に走ることを強いられ、攻撃でもメッシのプレースタイルと広いスペースを使いたい自身の得意なパターンとの相性が悪く、活かしてもらえなかった。
また、ムバッペが守備参加をしても、前線からの守備がまだ上手くいかないことに変わりはなく、サイドバックが攻撃参加を控えるということは継続された。最後のところで圧が足りず、指揮官は勝つためにメッシを替えるという決断を下した。
運動量アップとサイド攻撃の活性化を狙ったその采配は、アディショナルタイムにムバッペのクロスからマウロ・イカルディが決めて劇的な勝利という形で結果を出した。
そこからはメッシの負傷がありMNMの揃い踏みはなかった。
果たして更なる修正があるのか。3人を並べてCLを制することはできるのか。CLの舞台でのマンチェスター・シティとの超ビッグゲームでは、そこが注目された。