■悔しさの爆発が勝利につながった
菅沼は試合直後のヒーローインタビューで「自分の不甲斐ないプレーでルヴァンを落としてしまって……」と切り出した。
この試合に勝つ、という気持ちだけではなかった。未完成のチームというしわ寄せは、選手それぞれにきた。本来の良さを満足に披露できない、上手くいかない悔しさがそれぞれの中にどんどん溜まり、それが爆発するほど大きくなっていた。
しかも、前日に徳島ヴォルティスが勝ち、試合前の時点で降格圏とは4ポイント差だった。それほど追い詰められていた。勝ちたいという気持ちだけでは、解決できないはずだったが、いよいよのところまで追い詰められて、これまで溜めてきた悔しさやもどかしさが爆発したことで、気持ちで勝利を手に入れた。
気持ちが全てを解決するわけではないが、解決のきっかけにはなる。それも間違いないだろう。
この勝利をきっかけに、戦い方も一気に改善が進むだろうか。それは次節の北海道コンサドーレ札幌戦で明らかになる。
■試合結果
ガンバ大阪 2-1 柏レイソル
■得点
3分 宇佐美貴史(ガンバ)
26分 菅沼駿哉(ガンバ)
86分 神谷優太(柏)