■鬼木監督「4-4-2とか4-3-3でトップ下」

 とはいえ、攻撃面ではチャンスを何度か迎えていた。小林悠、宮城天、遠野大弥の3トップは、先発構成としては2度目の組み合わせとなる。2-0で勝ったアウェイ札幌戦以来のことで、この試合でも決定機を何度か作り出すことには成功した。小林も知念も、サポーターにため息をつかせるシュートを放つことはできた。特に前半9分の小林のシュートは、遠野のダイレクトパスを受けたもので、3トップが決して機能しなかったわけではない。しかし決めきることができないまま前半の45分間を過ごしてしまう。

 さらに、先述した4-2-1-3は、ウイングの選手が前で位置取ることができなかったため、結果的に4-4-1-1のようになってもいた。試合後に鬼木監督が「4-4-2とか、4-3-3でトップ下みたいな形」と説明したのがそれだ。
 急造システムによる明暗が出た前半を受け、鬼木監督は後半開始時点から荒療治を決断する。

※続きはこちら
PHOTO GALLERY ■【画像】川崎フロンターレー湘南ベルマーレの写真全25枚■
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4