■リカルド監督「先発していない選手たちもキープレーヤーになる」
昨今の浦和は、既存の選手の好調さもさることながら、今夏に移籍してきた新戦力が早くもスタメンの座を掴み取り、選手層の厚みが増した。直近の試合では、ユンカーの主戦場であるワントップのポジションには新加入のMF江坂任が入っているが、チーム内での各ポジションにおいての競争はさらに激化している。
リカルド監督は報道陣から、「出場時間が少なくなっている選手たちに対して、意識していることはあるか」と問われると、「今のチームは、内容を伴った結果を残しながら好調だと思っているし、私たちのスタイルがしっかりと出ている。プレスをかけたり、しっかりと切り替えをしたり、チームがコンパクトな状態を保っていて、そういった部分をサブやベンチ外の選手も見ている。どのようなプレーが(チームに)必要かというのは彼らも分かっているはず。累積警告が3枚の選手も多くいて、いつケガ人や出場停止の選手が出たとしても、(サブの選手たちが)プレーできる状態にしておくことが重要です」と話した。
「今の(チームの)状態はいいかもしれないが、10月に入れば3日ごとに試合をするようなタイミングもあり、選手を入れ替えながら戦う形になるので、チームとして目標に向かっていきたい。今は先発していない選手たちが11月や12月の決定的な試合でキープレーヤーになることは確実です。ここ最近の4試合で見せている姿をキープし、さらに成長する部分があるならば、得点を増やすことを求めたい。クリーンシートをキープしながら、どの選手がピッチに立ってもパフォーマンスは変わらないということが必要だと思います」と、選手たちへさらなる奮起を期待した。
浦和は現在、リーグ戦は5試合連続で無失点を継続している。リーグ戦の暫定順位は6位で、勝ち点は51。3位までに与えられる来季のACL出場圏をめぐっては、現在、浦和を含めて5チームが僅差で競り合っている状態だ。3位のヴィッセル神戸は勝ち点54と、浦和との差はわずか3。FC東京戦では是が非でも勝ち点3を掴みたい。