24日、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が定例会見を行い、25日に行われるJリーグ第30節のFC東京戦に向けて意気込みを語った。リカルド監督は会見の中で、昨今、ゴールから遠ざかっているエースのFWキャスパー・ユンカーについても言及した。
4月下旬に浦和に加入したユンカーは、5月にリーグ戦デビューを飾ると、そこから瞬く間に連戦連発でゴールを決めて、J1の5月期のMVPにも輝いた。東京オリンピック開催によるリーグ中断前は好調を維持していたが、中断明けの8月には右頬骨骨折による手術を受けたりと、コンディションに不安があったのか、直近のリーグ戦2試合は先発メンバーから外れている。
リカルド監督は、「ユンカーは来日直後からチームに貢献してくれている。ただ、オリンピックの中断前後でちょっとしたケガや違和感を抱えていて、さらに頬を骨折した。8月は試合には絡んでいたが、フィジカルコンディションはあまりよくなかった。その中で、ルヴァンカップでの川崎戦は、ケガのリスクが高いということでスタートのメンバーには入れなかった。そして、代わりにプレーした選手が非常に好調だったので、そういった選手たちがプレーし続けるのはフェアな判断だと思っています」と、昨今のメンバーの起用理由について話した。
ユンカーについては、「その間、キャスパーもトレーニングを続けていて、コンディションを上げてきているので、これからも試合に出て貢献してくれると思う。ずっと出ていた選手がサブという立場になっているので、彼にとっても簡単な状況ではないと思うが、我々もしっかりとサポートしながら、再度ピッチに立ったときに貢献してもらえるような状態にしておきたい。彼のパフォーマンスやレベルの高さは分かっているし、彼を信頼している。チームとしては同じ11人でずっと戦うことは難しいので、ポテンシャルが高い彼がプレーしたときは必ず貢献してくれると思っています」と、エースへの揺るぎない信頼を示した。