【J1分析】浦和独自の攻撃性を生み出す「小泉佳穂と江坂任」のFWコンビ【浦和レッズ考察】(2)の画像
江坂(右)と小泉(左)が、浦和の独特の攻撃性を生み出している 写真:中地拓也
前回記事はこちらから

 最近、好調で5勝1分と6戦無敗を続ける浦和レッズではあるが、この間、大量得点で勝った試合はない。直近のセレッソ大阪戦も、その前の横浜FC戦もともに内容は圧倒したもののスコアはともに2-0であり、8月の4戦もサガン鳥栖には2-1で1点差勝利。そして、徳島ヴォルティスサンフレッチェ広島には1-0と最少得点しか決めていない。湘南ベルマーレ戦はスコアレスドローに終わっているが、湘南の選手たちがもう少しシュートを正確に蹴れていたら、浦和は危なかった。

 つまり、今の浦和は爆発的な攻撃力を持つというよりも、組織的な守備をベースに戦っているチームなのである。

 しかし、一般的には「ロドリゲス監督の浦和は攻撃的」という印象があるのではないだろうか。

 もし、組織的な守備で守って、キャスパー・ユンカーのシュート技術だけで勝っていたとしたら、守備的な印象が強くなるのだろうが、ロドリゲス監督の浦和は攻撃の時の選手たちの動きがダイナミックで多彩で、意外性に溢れている。だからこそ、ゴール数が少ない割に「攻撃的」な印象を受けるのだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3