■世代交代が必要なサイドバック

 2試合にスタメン出場した長友佑都はB評価。圧倒的なパフォーマンスを披露していたとまでは言えないが、オマーン戦では積極的にボールを受け、サイドからの攻撃で打開しようとしていた。2試合を通して東京五輪に参加した中山雄太の出場はなく、現時点では長友以外に信頼できる左サイドバックがいないのが現状だ。これは右サイドバックにも当てはまることで、酒井宏樹は圧倒的な存在。中国戦に出場した室屋成はまずまずのパフォーマンス。酒井を越えるには、圧倒的な存在感を発揮して欲しいところだ。

 その他でB評価となったのは、ボランチの2人。ドイツでの昨季から東京五輪、そして今回の代表戦とフル稼働となった遠藤航の疲労は隠せなかった。もちろん、現時点で遠藤は絶対的な存在。だが期待値が大きい以上、少し物足りなさも見えた。柴崎岳は約10か月ぶりの代表戦ながら、遠藤とのコンビネーションは抜群だった。攻守に奮闘していたが、以前のような存在感はなかったようにも思われる。所属するレガネスで活躍し、次の代表戦ではその実力を存分に発揮してほしい。

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