■「とにかく勝負に徹してほしい」
後藤「そうそう。それでオリンピックの疲れもある程度は取れているし、さらに次は中東に集合してから日本に来るじゃない?だから、ヨーロッパで戦う選手にとっては楽になるからね。今回はオリンピックの疲れがあって、ヨーロッパ組をはじめ移籍問題もありつつ、それで日本に来てから中東へ向かうという、本当に一番悪いパターンなんだよ」
大住「だから次の中国戦は、良い試合じゃなくていい。なりふり構わず勝ちに行く。レッドカードを貰ったらマズいけど、イエローカードなんて気にせず」
後藤「たとえレッドカードを貰っても、埋められるだけの選手層はあるよ」
大住「そうだね。とにかく勝負に徹してほしい。そういう気持ちに選手はなってほしいし、森保監督もなってほしい。たとえきれいな試合ができなくたって、“知るかそんなもん”ってくらい思うようにさ」
―そうなると長友が必要ですね?
大住「いや、もう左サイドバックは中山雄太でいいんじゃない?」
後藤「長友も今や無所属だからね。そうなると代表専属とか」
大住「長友も悪くはなかったけど、でも昔の長友だったら、あそこまで行ったら、もうひとつ抜いてクロスを上げていたよね。だから抜き切れていなかった」
後藤「そういうのもあったし、今回の試合を見て、そろそろ若手に切り替えるべきなのかなって気がしたね」
大住「少なくとも控えには、もうちょっと試合を変えられる選手が必要。つまり、三笘薫のことを言っているんだけど」
後藤「前田大然は?」
大住「相馬勇紀とかね」
後藤「この間のマリノス戦の上田綺世のシュートもすごかったしね。
つまり、彼らが海外組より良いというのではなくて、彼らはコンディションが良いんだよ。日本にいて移動だってないんだから。そういう状況で比べた時に、今回の先発メンバーよりは、そういった国内組を使っていたほうが良かったのではないかなと思ったわけ」