■「森保監督は正統派」「今回の試合は悪い部分が出たね」
―まだ挽回のチャンスはありますけどね。
後藤「うーん、これはモノの考え方の問題だからな。森保監督は、ひとつひとつ積み上げながら作り上げてきたものが評価されている人だから。それが急に新しいモノをばーっと並べて戦うとなると、それをやってしまうと森保監督ではなくなるし」
―大住さんはいかがですか?
大住「ものすごく正統派というか、物事をひとつずつ積み上げて考える人なんだよ。ハッタリとか奇策とかは絶対に打たない人。選手ひとりひとりのコンディションが悪い、揃わない時に、“こんなことをやってみて横っ面をひっぱたこうか”、というやり方をするのが得意な人ではないんだよね。フランス戦はしょうがないかなって思うんだけど、今回の試合は、そういう面での森保監督の弱さが出てしまったね」
後藤「僕はワールドカップ予選を突破した段階で、もっとハッタリをきかせられる人に監督をしてもらえば、って思っていたんだよね。たとえば西野朗監督とか、まさにハッタリの人じゃない、チーム作りはどうかなと思うけどさ。だから、ロシア・ワールドカップで西野監督が3カ月前に選出されたのは大正解だったんだよね。4年間をかけて良いチームが作れるかは分からないけど、3カ月でハッタリをきかせろって言われれば、彼はできちゃう人だからね」
大住「10月の試合は、コンディションが良い選手を見極められると思うんだよね。移籍したばっかりの選手とか、ヨーロッパに行ったばかりの選手とかではなくて、ある程度は落ち着いた状態になるから」