■「全部とは言わないけれど、半分くらいは修正してもらわないと」
大住「ヴァヒド・ハリルホジッチは少なくとも、あんなことはなかったよね。喧嘩をするのが強かった」
後藤「でも、2017年のE-1選手権で韓国に負けた時には、“相手のほうが強いことは最初から分かっていた”とか言ったよね」
大住「たしかに最後のほうはね。けど、少なくともUAEに負けて、そしてタイに行ったときは、みんなに戦う気持ちを植えつけていた」
後藤「嘘でもいいからファイティングポーズを取らないとね。ハッタリの世界だから」
大住「長い予選だけど10試合しかないんだから、1試合でも負けたら影響が大きい、2試合も負けたらかなり厳しい」
後藤「38試合あるリーグ戦とはまったく違うからね。もし全38節のアジアリーグがあれば、日本はかなりの確率で優勝できると思う。その代わり、ワールドリーグが38節のリーグ戦だったら、日本は絶対にベスト8に行けないだろうね」
―日本の課題はあぶりだされましたか?
後藤「これにどう反応するかだね。38節ないんだから、いかに早く、この問題点を全部とは言わないけれど、半分くらいは修正してもらわないと」
大住「特に攻撃面を修正するのは難しそう。けど、これからの試合は“ちくしょう”って走らないとだめだよ。1982年のスペイン・ワールドカップで、自分のミスでイタリアに点を与えてしまったトニーニョ・セレーゾは泣きながら走っていたからね。そういう気持ちが大事。
こんなことを言っていると精神論だと言われちゃうけど、でもそれがないと予選なんて勝ち抜けないよ。へこんでてもダメだし、うまくいかなくたって戦う、“とにかく戦うんだ”という気持ちにならないと。今回の酒井宏樹なんて、突破されているのに手を上げて、ファウルとかカードを取られないようにしていたでしょ?あれはビックリしたよ」