【J1分析】浦和レッズ監督リカルド・ロドリゲス「後半開始の江坂任投入」に秘められた意図【浦和が徳島に辛勝(1)】の画像
古巣対決に臨んだ浦和のリカルド・ロドリゲス監督 撮影/中地拓也

■8月21日/J1第25節 徳島ヴォルティス浦和レッズ (鳴門大塚)

 両チームのサポーターにとって、待ちに待った一戦となった。21日に行われたJ1第25節では、徳島ヴォルティスと浦和レッズが対戦。浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督の古巣対決は、1-0で浦和が辛くも勝利をおさめた。

 リカルド監督は去年までの4年間、徳島ヴォルティスで指揮を執り、チームをJ1昇格へと導いた。4月に浦和のホームで行われた前回の対戦は、徳島にペースを握られたものの、1-0で勝利。その際、“愛弟子”とはJ1の舞台で顔を合わせていたが、今節は慣れ親しんだかつてのスタジアムに、敵将としてはじめて足を運んだ。

 前回の対戦と同様、試合は序盤から徳島がボールを保持する展開に。浦和は自陣でボールを奪われる場面が見られ、相手の素早い攻撃に手を焼いた。前半のほとんどの時間で守備に回ったが、相手の再三の決定機はGK西川周作の好セーブで阻止し、なんとか0-0で折り返した。

 前半終了のホイッスルをベンチで聞いたリカルド監督に笑顔はなかった。厳しい表情のまま、ベンチでスタッフとやり取りをしながら、ロッカールームへと向かう。すると、リカルド監督は後半開始と同時にカードを切った。MF田中達也に代えて、前節の鳥栖戦で躍動したMF江坂任を投入し、トップ下の位置で起用した。

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