【J1分析】ポーランド代表FW・シュヴィルツォクに漂う「本物」の予感【名古屋グランパス対湘南ベルマーレ】名古屋の幸運と浮上への可能性(2)の画像
名古屋は再び浮上を目指す 写真:中地拓也

■8月15日/J1第24節 名古屋グランパス1-0湘南ベルマーレ(豊田ス)

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 グランパスが幸運に救われた。本来出場予定ではなかった相馬勇紀が奪い、自ら蹴ったCKを、3日前に合流したばかりの新戦力キム・ミンテが決めたのだ。まさに僥倖だ。

 だが、このシーンには、他にも意味がある。

 キム・ミンテが速い弾道のCKに合わせたのは、ファーサイドでのことだった。マンツーマンで守る、湘南のセットプレー時の守備を振り切った。数分前に交代で入ったばかりの舘幸希が目を切る瞬間を逃さなかったのだが、舘が思わず体を反転させてしまった理由がある。目の前で、名古屋の新FWシュヴィルツォクがボールに合わせようとしていたからだ。

 キム・ミンテほどではないが、シュヴィルツォクもチームに合流したばかりだ。何と1日もチームと一緒に練習していなかったというが、ミッドウィークの横浜F・マリノス戦で交代出場。この日も、51分からピッチに立った。

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