■10月の2連戦は序盤のポイントに
10月はアウェイのサウジアラビア戦とホームのオーストラリア戦だ。2位以内を争うライバルとの連戦である。最終予選序盤のポイントとなるだろう。
サウジアラビア、オーストラリアともに、2018年のロシアW杯後にベテランがチームを去った。どちらのチームも日本と同様に、世代交代を進めながらチームを強化してきた。
サウジアラビアならCBアリ・アルブライヒ、セントラルMFのアブドゥラ・オタイフ、サルマーン・アル=ファラジュ、アタッカーのファハド・アルムワラドらの前回W杯メンバーが、チームの中心となっている。彼ら以外にもアジア最終予選やW杯本大会、あるいはアジアカップ本大会を知る経験者を揃えているが、ロシアW杯後の上積みでは日本が上回る。
オーストラリアは国内組が増えた印象だ。14年と18年のW杯に出場したFWマシュー・レッキーも、昨シーズン限りで長くプレーしたドイツを離れた。198センチの巨漢CBハリー・ソウターのようなロシアW杯後のタレントも登場しているが、保有戦戦力の厚みは日本が上だ。さらに言えば、かつてのティム・ケイヒルのような天敵は見当たらない。真正面からぶつかり合っても、勝点3を取ることはできる。
森保一監督のチームは、カタールW杯で過去最高の成績──ベスト8以上を狙っているのだ。最終予選が厳しい戦いになるとしても、しっかりと勝ち抜かなければならない。