■移籍発表前日の観戦
江坂はじっとピッチを注目し、時折、水を飲む以外にはあまり動きを見せなかった。浦和が得点を決めた瞬間も動きはなく、その様子を目に焼き付けるように見ていた。試合が終了すると他の選手と同様にスタジアム内に入ってしまったが、これが浦和の一員としての埼スタデビューとなった。
この中にはもう一人の“移籍組”もいた。DF藤原優大だ。6月28日にSC相模原への育成型期限付き移籍が発表されたが、写真はその前日。藤原の移籍期間は22年1月31日まで。半年間ではあるが、埼玉スタジアムを一時離れる前の最後の試合観戦となった。
即戦力として活躍が期待される江坂と、成長して浦和の守備の柱となることが期待される藤原。2人には埼玉スタジアムのピッチは、どのように見えたのだろうか。