■「別次元の戦い」への準備を進めた2次予選
チーム全体を俯瞰すると、先発の11人によるコンビネーションは成熟している。2列目のファーストチョイスとなった伊東純也、鎌田大地、南野拓実の3人に大迫で構成するユニットは、4人でも攻撃をやり切れる。最終ラインに遠藤と守田を加えた守備のブロックも計算できる。
ロシアW杯後に就任した森保監督にとって、22年のカタールW杯へ向けた世代交代は大きなテーマだった。9月開幕予定のW杯アジア最終予選を前に、チーム全体が高い基準のなかで競争を繰り広げ、全体のレベルを押し上げている。2次予選と最終予選は「まったく別次元の戦い」(森保監督)だが、ここまでは与えられた環境下でできることをやってきた、と言っていいだろう。