■「目標は金メダル」は後藤さんが言わせた
―だけど、一度くらいはメダルを取りたいですね。
後藤「最後なんだから、メダルを取りに行けばいいんじゃないの?」
大住「いやいや、日本の都合で決めるわけじゃないんだから」
後藤「ははは」
―森保監督も「目標は金メダル」と発言していますが、それについてはどう思いますか?
後藤「中国で2018年の1月にアンダー23の大会があったでしょう? あの時に大会から帰ってきてから、取材に行った報道陣を集めて、森保監督が話をしたんだけど。そこで最後に、後藤さん一言ということになって僕が“今度の大会は地元開催なんだし日本サッカーは男女共に金メダルを取るつもりでやってください”、って言ったら、森保監督は、えーって嫌な顔してた(笑)。
そのあと、2018年の10月にメキシコオリンピック50周年記念のパーティーがあって、その時の挨拶で森保監督が“金メダルを取ります”って言ったんですよ。ああ、自分でも言うようになったんだって。それは良いことだなと思ったけどね」
大住「なるほど。じゃあ後藤さんが言わせたんだ?」
後藤「それが現実で金になるか銅になるかは分からないけどね。いろんなスポーツをやっている大会の中で、せめてメダル争いはしてもらわないと」
大住「2012年のロンドン大会の時に、男女そろって6試合をやったんだよね。あれは日本サッカーにとって、とても大きかった気がする」
後藤「最後に負けた相手が韓国だった」
大住「試合としては圧倒的に日本が押していたんだけどね。最後にカウンター1発で点を取られて」