【日本代表】タジキスタン戦「川辺駿の存在証明」“個の力”と“意思統一”の重要性の画像
スペースへ飛び出す川辺駿 撮影/原壮史
日本対タジキスタン戦での写真 20210607

W杯アジア2次予選 日本vsタジキスタン 2021年6月7日 19:30キックオフ】

 8グループに分かれている2次予選は、グループ2位でも成績上位4チームが3次予選に進むことができる。2位のタジキスタンは「このままのポジションをキープしたい」という事前のウスモン・トシェフ監督の言葉通り積極的にボールを動かし、守備の場面でも単純に大きくクリアするのではなく繋いで攻撃に転じようと試みていた。

 日本は先制ゴールを奪ったものの、守備陣がタジキスタンの勢いを受けて構えの姿勢になると、試合前に「無失点で(予選を)終えられるようにしたい」と森保一監督が掲げていた目標や権田修一の連続無失点記録をストップさせる同点ゴールを奪われてしまった。

 試合後に「全体練習1度だけでパーフェクトにするのは難しかった」と森保監督が語った通り、メンバーを大幅に入れ替えたことで守備陣が連携の不安からなかなか前に出ていけなかったことがタジキスタンの奮闘を引き立たせることになった。連携不足を表面化させないようにという気持ちが縦に急ぎすぎる攻撃になってしまった場面や、南野拓実が下がりすぎた重心を戻すべく必死に守備に走ったり原口元気が後ろ向きで体を張ったりする場面もあり、地力だけで戦っている状態になってしまった日本は、なかなか思うように試合を進めることができなかった。

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