◼デビュー後初失点で新記録達成はならず・・・GK鈴木「苦い経験になった」︎

 守護神争いも激化している浦和では、前節の神戸戦で18歳のGK鈴木彩艶がデビュー後から3試合連続無失点を達成。1995年の川口能活氏(横浜マリノス)が打ち立てた記録に並び、26年ぶり史上2人目の快挙となった。今節では記録の更新が期待されたが、広島を相手に2失点を喫し、鈴木にとってはリーグ戦において初失点。惜しくも新記録とはならなかった。

 浦和が先制し、1―0で迎えた前半23分、広島が左CKを得ると、キッカーのMFハイネルが蹴ったボールは、鈴木の頭上を越えて、直接ゴールに吸い込まれた。

 その失点シーンについて、鈴木は「いつも通り、ポジショニングは取っていた。予測のところで自分(の重心)が前にかかってしまったり、(ボールの)落下地点の判断のところだと思う。自分の何気ないミスでチームの流れを崩してしまったので、自分の責任だと感じています」と、振り返った。

 試合はその後、同点のまま前半を終えると、後半34分に浦和がPKを獲得。2―1と勝ち越したが、後半アディショナルタイムにMF川辺駿のミドルシュートで再び追いつかれ、試合はこのまま終了した。

   鈴木のJ1デビューからの連続無失点記録は3でストップ。チームとしても、4連続クリーンシートと4連勝を逃した。鈴木は、「ミスした中でも勝ちきるというのがプラスになると思うが、今日は2失点目もしてしまい、勝ちきれなかった。苦い経験になったし、とても悔しいです」と、唇を噛んだ。

 ポジション争いを制し、スタメン起用が続く若い守護神は、18歳とは思えないほどの落ち着きで、プレーの安定感でも評価が高い。先日、鈴木はU―24日本代表に飛び級で選出されたばかり。初めての失点をバネに、さらなる成長を期待したい。

 

■試合結果

サンフレッチェ広島 2-2 浦和レッズ

 

■得点

15分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)

23分 ハイネル(サンフレッチェ広島)

84分 興梠慎三(浦和レッズ)

92分 川辺駿(サンフレッチェ広島)

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